何で亡くなるか
厚生労働省は毎年、生命表と一緒に2つの表を出しています。ひとつは「その年齢の人が、将来どの死因で亡くなるか」の確率。もうひとつは「その死因で亡くなる人がいなくなったら、平均余命が何年延びるか」です。後者はあまり知られていませんが、いちばん意外な数字が出ています。
がんで亡くなる人は4人に1人。でも、がんが無くなって延びるのは3年。
令和7(2025)年の値では、男性の 25.41% ・女性の 18.95% が、将来がんで亡くなります。それなのに、がんで亡くなる人がひとりもいなくなったとしたときに平均余命が延びるのは、男性 3.07年・女性 2.66年です。
理由は単純で、ひとつの死因が無くなっても、その人は別の死因で亡くなることになるからです。がん・心疾患・脳血管疾患の3つを同時に無くしても、延びるのは男性 5.84年・女性 4.77年にとどまります(この3つで亡くなる人は男性 45.03%・女性 39.7%います)。
男性の死因別死亡確率(%)
| 死因 | 0歳 | 65歳 | 75歳 | 90歳 |
|---|---|---|---|---|
| がん(悪性新生物) | 25.41 | 25.38 | 23.06 | 14.30 |
| 心疾患(高血圧性を除く) | 13.60 | 13.60 | 13.72 | 15.08 |
| 脳血管疾患 | 6.03 | 5.90 | 5.81 | 5.01 |
| 肺炎 | 6.26 | 6.75 | 7.33 | 8.67 |
| 老衰 | 9.02 | 10.02 | 11.66 | 20.69 |
| その他 | 39.69 | 38.35 | 38.42 | 36.25 |
「0歳」は生まれた人についての計算、それ以外はその年齢まで生きた人についての計算です。公表されているのはこの4つの年齢だけで、あいだの年齢の値は当サイトでも作りません。
女性の死因別死亡確率(%)
| 死因 | 0歳 | 65歳 | 75歳 | 90歳 |
|---|---|---|---|---|
| がん(悪性新生物) | 18.95 | 17.43 | 15.35 | 9.03 |
| 心疾患(高血圧性を除く) | 14.42 | 14.88 | 15.26 | 16.09 |
| 脳血管疾患 | 6.33 | 6.36 | 6.37 | 5.90 |
| 肺炎 | 4.58 | 4.78 | 4.95 | 5.24 |
| 老衰 | 21.74 | 23.00 | 24.57 | 33.53 |
| その他 | 33.98 | 33.55 | 33.49 | 30.20 |
「0歳」は生まれた人についての計算、それ以外はその年齢まで生きた人についての計算です。公表されているのはこの4つの年齢だけで、あいだの年齢の値は当サイトでも作りません。
男性の、その死因が無くなった場合の平均余命の延び(年)
| 除く死因 | 0歳 | 65歳 | 75歳 | 90歳 |
|---|---|---|---|---|
| がん(悪性新生物) | 3.07 | 2.56 | 1.81 | 0.53 |
| 心疾患(高血圧性を除く) | 1.36 | 1.06 | 0.86 | 0.53 |
| 脳血管疾患 | 0.64 | 0.47 | 0.37 | 0.17 |
| 肺炎 | 0.45 | 0.44 | 0.42 | 0.29 |
| 老衰 | 0.47 | 0.52 | 0.59 | 0.77 |
| 上の3つ(がん・心疾患・脳血管疾患)を同時に | 5.84 | 4.77 | 3.60 | 1.47 |
★最後の行は、上の3行を足した数ではありません。3つを同時に除くと、そのどれでも亡くならない前提で計算されるため、単独で除いた値の合計より大きくなります。がんだけを除くと、助かった人がそのあと心疾患や脳血管疾患で亡くなるぶん、延びが小さく出るためです(厚生労働省の注記)。
女性の、その死因が無くなった場合の平均余命の延び(年)
| 除く死因 | 0歳 | 65歳 | 75歳 | 90歳 |
|---|---|---|---|---|
| がん(悪性新生物) | 2.66 | 1.87 | 1.30 | 0.38 |
| 心疾患(高血圧性を除く) | 1.08 | 1.01 | 0.94 | 0.64 |
| 脳血管疾患 | 0.55 | 0.46 | 0.41 | 0.22 |
| 肺炎 | 0.30 | 0.30 | 0.28 | 0.19 |
| 老衰 | 1.25 | 1.32 | 1.40 | 1.56 |
| 上の3つ(がん・心疾患・脳血管疾患)を同時に | 4.77 | 3.77 | 3.02 | 1.42 |
★最後の行は、上の3行を足した数ではありません。3つを同時に除くと、そのどれでも亡くならない前提で計算されるため、単独で除いた値の合計より大きくなります。がんだけを除くと、助かった人がそのあと心疾患や脳血管疾患で亡くなるぶん、延びが小さく出るためです(厚生労働省の注記)。
出典: 厚生労働省「令和7年簡易生命表の概況」 4 死因分析 表6・表7
このツールを応援する
かんたんチェックは全部無料で、これからも無料のままです。個人ひとりで作っていて、ドメイン代とサーバー代は自分で払っています。役に立ったなら、100円から応援できます。
応援する(100円から)OFUSE というサービスを使います。会員登録もログインも要りません。応援しても機能は増えません。ここまで作ったものへのお礼として受け取ります。